東洋経済が発表。CSR企業ランキング 2019年版

この記事は、週刊東洋経済Plusでの記事を転載しています。

NTTドコモが2年連続総合トップ。社会課題解決でレベルアップした企業が目立った。

花王は「ベトナム学校衛生プロジェクト」で小学校での手洗い啓発を実施

「信頼される会社」をCSR(企業の社会的責任)と財務の両データから見つける「CSR企業ランキング」。13回目となる今回はNTTドコモが2年連続、3回目のトップとなった。

ドコモは人材活用21位、環境15位、企業統治+社会性1位、財務4位と各部門でバランスよく上位に。CSR中期計画でICT(情報通信技術)による社会・環境への貢献、コーポレートガバナンスの強化、人権と多様性の尊重、気候変動への対応など8つの重点課題を示し、幅広い取り組みを進めている。

社内・社外に設置された「コンプライアンス相談窓口」では、通報者が不利益を被らないよう保護を徹底。相談(通報)件数も、2015年度に83件だったのが17年度には111件へ増加している。

既存基地局にソーラーパネルや大容量蓄電池を導入した「グリーン基地局」の整備や、全国47都道府県・49カ所に設置している「ドコモの森」など環境問題の改善にも積極的だ。

本業の通信技術を活用した課題解決ビジネスも展開。20年度までに社会課題に関係する「ソリューション創出100件」を目指す。

NTTドコモの自転車とモバイルを融合させたサイクルシェアリングシステム

2位は昨年と同じKDDI。人材活用14位、環境37位、企業統治+社会性6位、財務10位とバランスよく得点したが、いずれも昨年より順位が下降した。

安全で強靭な情報通信社会の構築をCSR活動の重要課題と位置づけ、大規模災害時用の公衆無線LANや充電設備の設置を進める。専任のサステナビリティ担当役員が会社の課題を幅広く見渡せる体制を築くなど、企業統治+社会性の評価が高かった。

KDDIが北海道胆振東部地震で日本初の船舶型基地局を運用

SDGsへの貢献も

3位は昨年5位からランクアップした花王。15年27位、16年18位、17年9位、18年5位と着実に上昇してきた。1位となった人材活用を筆頭に、環境で66位、企業統治+社会性で53位、財務で9位にランクインした。高評価の人材活用では、女性管理職比率15.5%といった数値が際立っている。希望者全員を65歳まで雇用するなど多様な人材活用策を進める。

SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みも積極化している。インドネシアでの衣料用洗剤の小袋販売など、社会課題解決をビジネスとして展開する。

4位は昨年3位のブリヂストン、5位は昨年6位から上がった富士フイルムホールディングスだった。以下、6位コマツ、7位富士ゼロックスと続く。

大きく順位を上げたのは56位→17位のJT、99位→28位のヤフー、76位→35位のNTTデータといった企業だ。

続きおよび詳細の記事は、週刊東洋経済Plus へ。

情報提供元: 週刊東洋経済Plus
本記事の掲載元:https://premium.toyokeizai.net/articles/-/19946

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