CSR(企業の社会的責任)って何??

CSR(企業の社会的責任)って何??

 

あなたはCSRという言葉に、どんなイメージをもっていますか?

社会の変化をリードする概念としてとても重要で深い意味がありそうなのに、誰に聞いても答えが曖昧な言葉に「CSR(Corporate Social Responsibility)」があります。

一般的には「企業の社会的責任」と訳されているので、なんとなくわかったような気にはなるのですが、細かい意味がはっきりせず、困ったことはありませんか?

そう。はっきりした回答がないのがCSRです。

なぜなら、CSR自体がどんどん「成長」していることと、必ずしも私たちに正確な情報が入っていないからです。説明する人それぞれの立場によって、視点や思い入れが違っているのです。

金融関係者は「CSR=SRI」と答えるかもしれません。経営コンサルタントなら「ステークホルダーとのコミュニケーションが大切なので、CSR報告書をつくりましょう。」と忠告するかもしれません。企業のトップに尋ねても、それぞれの企業の実情に照らし合わせた回答しか返ってこないものです。ですので、まずはなぜ今CSRが注目されているのか?何のためにCSRが必要とされているのかについて、考えてみましょう。

以下に、CSRの背景についてまとめてみます。

①企業において、環境問題や社会問題が中枢課題として位置づけられ、そのような問題への対応が企業価値の判断に含められるようになった。

②情報技術の発達により、企業の情報は瞬時に社会全体に流れるため、人々は公平・公明・公正というCSRの原則に敏感になってきた。

③地球環境の悪化が明白なものとなり、環境を守ることの重要性を認識するにいたり、対策の実施が不可欠となってきた。

このように、企業の評価は、従来重視されていた財務内容や株主・投資家に対する責任といったいわば貨幣金額で測定できるものから、もっと幅広い、より企業の根源にかかわる要素へとシフトしはじめました。

たとえば、顧客の満足度向上、従業員の福利厚生、取引先とのフェアで健全な関係、地域社会への貢献などです。

こうした貨幣価値以外による評価手段を向上させることこそが、CSRの本質であり目的です。

それぞれの企業の製品やサービスの特徴を活かし、その企業を活性化させ企業価値を高め、社会に喜んで受け入れられる企業を目指すのです。

さらに、CSRを広義にとらえ、生物の多様性や生態系にも思いを馳せれば、おのずとその企業のとるべきCSRの姿が見えてくるでしょう。

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