企業とは「ステークホルダーとコミュニケーションする器」と見立てることができます。
ビジネスモデルに基づいて、「事業から収益を上げる器」ということだけでなく、取り巻く様々なステークホルダーとコミュニケーションをする組織・集団が「企業」というものの成り立ちである、という考え方です。
このような考え方に基づく経営を「コーポレートコミュニケーション経営」と呼ぶことができます。
コーポレートコミュニケーションとは、企業とステークホルダーの間の双方向性コミュニケーションであり、企業とステークホルダーの関係性のマネジメントのことです。企業や企業活動の「見える化」につながります。
情報過多の社会のもと、誰もが見える状況、すなわち、その企業がどういった歴史をもっており、どんな経営者がどんな社員とともに事業をおこなっていて、その結果としてどのような成果を上げ、顧客や社会にどんな貢献をしているのか、といったようなことを明確にステークホルダーにコミュニケーションしておくことが企業の責務と言えます。
そのために、以下にあげる2つのコミュニケーションモデルが両輪として機能していることが重要です。
1.企業と企業外部のステークホルダーとの間の対外的コミュニケーションモデル
2.企業内部における体内的コミュニケーションモデル
コーポレートコミュニケーションとは、この2つを両輪にし、かつ、その両輪を結びつける共通言語が機能して初めて成り立つものなのです。