企業や団体が自社のニュースをマスコミに売り込んで、メディアで報道されるためのパブリシティ活動において、最も良く使われる手法として「プレスリリース」があります。
企業についての情報を幅広く流すために効果的な方法です。
プレスリリースという名の通り、報道関係者向けに作成する文書でしたが、最近はリリースのWEB配信サービスや自社メディアへの掲示で直接消費者の目に触れることも増えたため、「ニュースリリース」という表現を使うことが増えています。
現在は、紙媒体でなくネットニュースやスマホアプリでニュースを読む人が主流となってきましたが、そこに掲載されているニュースの多くは、新聞、雑誌、テレビなどの従来メディアから提供されています。
独自で記事を作成しているWEBニュースサイトも含め、取り上げてもらうためには、まずプレスリリース(ニュースリリース)を送ることが基本となります。送信する方法は、郵送、FAX、E-mail、サイトの専用フォームなど様々です。
ここでは、まずプレスリリースの原稿を書く際の基本をお伝えします。
基本的な内容ですが、実際にメディア編集者に話を聞くと、下記のような基本をおこなえていない原稿が日々山のようにくるとのこと。基本をおさえていない原稿は読む気にもならないのは当たり前ですので、必ずおさえておくべき項目です。
1.日付を必ず記しておく
2.会社名、担当者名、電話番号や関連URLなどを目立つ位置にはっきりとわかるように記入する
編集者がもっと情報や説明を欲しいと思ったときに連絡先がすぐに見つからず後回しにし、そのことを忘れられてしまうこともしばしば。
3.見出しに内容の主題を明確に伝えることができるよう熟考する
見出しはプレスリリースの命です。
ただし、人目を引くように書けば良いというわけではなく、懲りすぎず、内容に応じたものにするべきです。
特に人事発表のようなどちらかというと無味乾燥な内容の場合、「異例の昇進!○○氏は大きな一歩をしるす」などより、「A社は○○氏を副社長に任命」のほうがより効果的です。
4.内容は、重要なものから順にならべて書く
編集者が全てのプレスリリースを熟考してくれるわけではありません。伝えたい重要な内容から先に書いていきましょう。
5.事実と異なることや、曖昧な内容・情報は書かない
事実を正確に書きましょう。
6.主観的でおおげさな形容詞やは使わない。
「奇跡的な」「異常なほどの」「すごい」「めったにない」「信じ難い」「すさまじい」といった表現は削除しましょう。
7.1文の文字数は少なく、具体的な数字を使った読みやすい文章を心がける
8.とにかく読みやすいレイアウトを心がける
これらのポイントを見てみると、読み手の気持ちを考慮した基本的な内容であることがわかると思います。
まずは、伝えたい内容をどんどん書いてみましょう。そして、書いた原稿を周りの方々に読んでもらい感想を聞くことから始めてみましょう。
そうすることで、プレスリリース力の向上と同時にあなたの企業や商品の伝え方が洗練されていくはずです。