採用面接者の心構えに必要なポイント

採用面接

新卒の学生と直接向き合う面接官は、採用活動においても企業のブランディングにおいても非常に重要な役割と言えるでしょう。

良い人材を採用することが目的とはいえ、ほとんどの不採用とする学生に対して不快感を与えてしまっては企業イメージを損ないます。ましてやSNSなどで情報の拡散範囲やスピードが速い昨今では特に注意や配慮が必要です。

初めて面接をする方は、最低限下記のポイント心がけ、面接に参加してきた学生に対して、真摯な態度をもって、静かで、明るく、かつ落ち着いた雰囲気のもとでおこないましょう。

1.話しやすい環境をつくる

面接にきた学生は緊張状態にあります。その学生の本来の実力や持ち味を引き出して確認するためにも、いきなり核心を突くような答えにくい質問は避けましょう。
特に一次選考では、その学生を見抜くと同時に「この会社に入りたい」とより強く感じてもらうことが重要です。

騒がしい場所や気もそぞろな雰囲気で面接をおこなうことは問題外で、静かで集中して話せる環境をつくる配慮が必要です。はじめに面接官が自己紹介をしたり、簡単な会社説明や採用基準の説明をおこなうなどして、学生が考える余裕を与えましょう。

また、適度なうなづきや相づち、学生の長所を引き出すような質問、場の雰囲気を和ます雑談を入れるなどで話しやすい環境をつくることができます。

面接官

2.面接官も選定されている気持をもつ

面接官は企業の顔です。実際に、「面接官の印象が志望度に影響したか」という問いに対し、文系で94%・理系で86%が「影響した」と答えているというデータもあります。
面接官も、学生たちに選定されているという気持ちで臨みましょう。

応募者となる学生たちはリクルートスーツを着て、良い印象を与えるために準備してきています。
それに対して面接官が疲れた顔をしていたり、崩れた身だしなみで現れては、その企業に対する熱も冷めてしまいます。

また、姿勢が悪かったり、注意散漫な面接官も面接される側から見ると、とても気になるものです。
学生たちと相対したときは、姿勢よくしっかりと目を見て、敬意を払う気持ちで話しましょう。

3.しっかりと準備をしてのぞむ

共通の質問内容や評価基準など、しっかりと把握してのぞみましょう。面接参加者たちの履歴書などの情報にも目をとおし、個別に確認したい事項もまとめておくと良いでしょう。
また、相手のことだけでなく自社や自身の情報を再度整理しておくことも重要です。

自社の経営理念やビジョン、求める人物像、入社後のキャリアアップや研修体制など、はっきりと学生にわかりやすく説明できる状態でのぞみましょう。

会社パンフレットや自社ホームページにはのっていない会社の雰囲気や温度感を感じたいと学生たちは考えています。面接官の言葉で十分な情報提供ができるよう準備しましょう。「御社の経営理念はなんですか?」と聞かれ応えられないようでは、目もあてられません。

それから、学生の中には面接官自身の考え方や経歴など質問するケースもありますので、あらゆるパターンを想定し、慌てることなく学生に応えられる準備が必要です。

履歴書

以上、新卒採用における面接官が面接前に最低限心がけたい3つのポイントをお伝えしました。
面接という場は、学生たちの入社意欲を高める場でもあります。

たくさんの企業の中から自社を選んで面接にのぞんでくれた学生に対して敬意を払い、自社の魅力を自信をもって伝え、「こんな社会人になりたいな」と感じてもらえるようしっかりと準備をおこないましょう。

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